【技術考察】2023年はiOSが強い。USB-C搭載のiPhone 15, 15 pro発売!

【技術考察】2023年はiOSが強い。USB-C搭載のiPhone 15, 15 pro発売!
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iPhone 15シリーズが発売されました!

筆者は20年間エンジニアとして大企業と中小企業の両方で半分ずつ働いており、現場とマネージャも両方経験しています。
若手の頃に小さな企業で数年間ベンチャー精神を味わったこともあり、4つの企業での仕事を経験し、社外団体でも数多く活動しています。

仕事で携帯電話・スマートフォンの開発も経験しており、その経験もあってiPhone 15についてまとめてみました!

iPhone 15の性能や進化点はリーク通りでした。

  • Lightningケーブル廃止。USB Type Cに対応
  • ボディがチタンになって軽量化
画像元URL

【参考サイト】
iPhone 15 Proシリーズ、「Pro史上最軽量説」は魅力的すぎません?
「iPhone 15」上位モデルは「1万円アップ」 高価格化が進む

iPhone 15シリーズはとても地味な進化ですが、軽量化と充電ポートType Cというユーザの使い勝手に影響が大きい変化があります。

また、10%の軽量化は地味に感じますが非常に大きいです。

期待に対する裏切りが無いという点で、購入後の満足度は得やすいのでは無いでしょうか。

特にケーブルの統一は非常に大きい。iPhone 14シリーズ以前を今から買うくらいなら、iPhone 15シリーズを買うべきです!

Macも既にUSB Type-Cになっています。

2023年にiPhoneシェアがトップになる?理由は?

iPhone 15の売り上げが順調であれば、Appleは年間出荷台数で史上初のメーカー別シェア1位の座を獲得する可能性があると言われています。

【参考サイト】
Apple、iPhone15効果で史上初の世界スマホシェア首位獲得か

【追記】
実際に、2023年にシェア1位を獲得しました!
2023年スマホ世界シェア、Appleが初の1位に 13年間トップだったサムスン陥落

iPhoneの一番の強さはiOS

2010年代、iPhoneはAndroidにハードウェアスペックで圧倒的に負けていました。Androidと比較し一世代~二世代前のハードウェアを使っていたからです。

ところが近年では、デバイス性能の進化は鈍化し、ソフトウェアが求めるハードウェア性能の高度化要求も緩やかになってきました。

つまりハードウェアの差が縮まった事で、iOSの作り込みの強さが出て来ていると思います。

iOSは2010年代から継続して安定性が抜群で、Androidの入り込む余地は一度もありません。

iOS以外にもある、iPhoneの強み

下記参考サイトでは、「Appleデバイス間の接続が便利」「iPhone→iPhoneへの機種変更が楽」という理由が挙げられており、この2点は確かにあります。

【参考サイト】
【真相】結局、iPhoneが「一強」である深い理由

それ以外のiPhoneが優位になってきた理由として下記①~⑥があります。

  • ①iPhone端末の中古市場が成熟している
  • ②UIが非常に安定している
  • ③画像処理技術の高さ及びiOSの安定性から、カメラ・動画性能が高い
  • ④上記②③の理由から、BtoB向け端末としても利用しやすい
  • ⑤ハードウェアスペックの進化が鈍化し、Androidとの差が縮まってきている
  • ⑥スマホサイズの端末に求められるハードウェアスペックは十分になってきた(ゲームを除く)

実は近年iPhoneシェアがさらに伸びた理由としては、上記⑤⑥が大きいと考えています。

元来Appleは「最新ではない安定したハードウェア」及び「最新ではなくこなれた技術」を用いて、圧倒的に安定したiOSとUIで勝負を続けてきた企業です。ある意味では、かつての日本の大企業とやり方が似ています。

そのため2010年代、iPhoneはAndroidにハードウェアスペックで圧倒的に負けていました。

それが近年はハードウェアスペックの差がほとんど無くなってきたために、元々あったiPhoneのメリットが際立ってきています。

私はAndroid一択で10年ほど使っていましたが、2021年からiPhoneとAndroidの2台持ちになりました。
やはり、iOSの安定感は使いやすいですし、Windows PCへのファイル転送がしづらい等の初期の頃気になっていたiPhoneの欠点は無くなっていました。

最近ですとiPhoneのレンタルも簡単にできます。メイン機種をAndroidからiPhoneへ乗り換える前に、レンタルしてみてWiFiで使ってみるというのも手です。

【参考サイト】
家電やカメラをレンタルできるサービス「モノカリ」でiPhoneのレンタルが可能

その他iPhoneの話題について

iPhoneのUSB Type-C対応が遅すぎる?

私は全くApple信者ではありませんが、「誰のせいで」は流石に結果論過ぎるでしょう。
単に規格統一に向けて努力した企業や関係者達に感謝すれば良いかと。Apple製品を色々使う中で、ケーブルが減るのは事実です。

この話はスマート家電でどのメーカーと繋がるかと似ていて、IoT化で一つの家電のためにアプリが一個増えちゃうのと同じだなと思いました。

【参考サイト】
新iPhoneの宣伝「ケーブルだらけの毎日とお別れ」に「誰のせいで」と総ツッコミ USB-C化で

USB Type-Cになって結局何が嬉しい?

一口にUSB Type-Cと言ってもケーブルが刺されば全ての機器と相互接続出来て最高のパフォーマンスが約束されているわけではありません。

USB Type-Cが定義しているのは形状だけでなく、USB Type-C規格の世代によってデータ転送速度、給電電力、相互接続性等が異なります。

iPhone単体の性能であれば製品仕様を見ればわかりますが、他デバイスの相互接続性となると、簡単には知ることが出来ません!

相互接続性を1つ1つ接続して検証して頂いている方がいるので、参考にしてみてください。

【参考サイト】
iPhone15 Pro/Pro Maxレビュー!USB-Cデバイス40種類につないで徹底調査した結果とは?

iPhoneの価格は高い?

値段については端末開発者側の視点からすると、PCと比べて割安なくらいです。

出荷台数で何とかコストを抑えている状態。これだけ小さな箱に多くの機能を詰め込む設計コストは高く、小型化を突き詰める程に部品コストも上がります。

市場には廉価版機種もたくさんあるので、スマホ市場は文句を言うどころかとても恵まれたラインナップだと感じます。これだけ世界で等しく使われる電気製品は今も昔も無いのではないでしょうか。

iPhoneがAndroid端末よりも高いのは、デザインとiOSに力を入れている点がコストに表れているためと思われます。

筐体の色が変色する!?

チタンの筐体を直接触っていると変色するというウワサ。

私は指輪がチタン製なのでこの記事に書いてある通り、変色しやすいです。
確かに、知らないユーザだとびっくりしそう。

【参考サイト】
ケース無しでiPhone15 Proを使用すると一時的に筐体の色が変わる可能性

iPhone 15の色は落ち着いたラインナップ

iPhone 15シリーズは落ち着いた色味が多いですね。

濃い赤がラインナップされたりすることもあり、iPhoneと言えばカラーバリエーションが話題になる事も多いです。

【参考サイト】
iPhone赤を選んで後悔しないために!メリット・デメリットを徹底解説 – 後悔ブログ

おわりに:今後はiPhone一択?

iPhone15シリーズが出た2023年9月現在、iPhoneは価格の高さに見合った良い端末に仕上がっていると言えます。

しかし、実は2023年初頭に下記のような記事を書かせて頂いた通りデバイスのさらなる進化も控えています。

必要となるハードウェアスペックもAR技術やLiDAR(点群)のデータ処理等が盛り上がりを見せ始めており、さらに上がるかもしれません。

というわけで、今後もiPhoneとAndroidの争いは目が離せません!

合わせて読みたい
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2023年のiPhoneとAndroidシェア争いは面白そう 長らく続いているAndroidとiPhone(iOS)のシェア争い。2023年はバランスが変わるかもしれません……

最後まで読んで頂いてありがとうございました!
おわり。

この記事を書いた人 Wrote this article

けんし

大企業と中小企業🏢で半分ずつ働いている40代の現役エンジニア🔧💻 この変わったキャリアで誰かの役に立ちそうなことを発信します。電気通信分野で量産開発と研究開発、ハードウェアとソフトウェア、プレイヤーとマネージャー、全て練り歩いてきました。ブログ歴も25年、奈良好き🦌 X(旧Twitter)@engineer_deerにほぼ毎日います!